僕は夢を見ていた。
これまで会ったこともない美女とセックスしている夢だ。
めくるめくセックスの快感。美女が言う。
『やはり妾の見込みに誤りはなかった……おまえだ。おまえこそ、我が力を顕現しうる者……』
快感に思わず精を放ったその瞬間、夢は醒め、僕は波打ち際で目を覚ましていた。
―――
異端の考古学者【沢田礼次郎】は、助手【島流ユメ】と、古代ヴロンコ文明発祥の地、
始まりの場所と呼ばれる『聖地』を目指すべく、研究旅行にでかけた……までは良かったのだが
気が付くと何処とも知れない島の波打ち際に、何故か下半身丸出しで倒れていた。
その後、ユメと合流した礼次郎は島の探索に乗り出すと、漂着したこの島こそ目的地の『聖地』だと判明。
更には別の漂流者である4人の女性たちと知り合い、島脱出に向け共同のサバイバル生活をすることになった。
そんな中、島の奥地で大遺跡を発見。そこにあった碑文には、預言が書かれていた。
『島に来たる比古、すべての姫と悦びを極めることなくして島を出ること能わず』
解読が正しければ、島を脱出する為には、ユメを含めた5人の女性全員と子作りをしなければならないらしい。
そんな馬鹿な……と思う礼次郎だが、他に方法が思い付くわけでもなく、女性経験のない礼次郎は、
ユメの手助けを借り、預言を成就させようと奮闘するのであった……。
「……いや、待てよ? ……そもそも僕に助手なんかいたっけか?」